SWORD WORLD RPG * Tutorial 1-4
いまさら寺子屋・ソードワールドRPG編
「種族」
- 皆さん、はじめまして。
- オレリアンの魔術師、エミルファと言います。
- よろしくお願いしますね。
- マークさんもマリエールも、まさかレイシュウまで、肝心要なこと、忘れてますわ。
- 「技能」の前に「種族」を説明しないと、冒険者技能も一部の一般技能も取得することができませんのに。
- ちょっと前後してしまったけど、ソードワールド1stの世界、フォーセリアに生きる「種族」を、ご案内しますわね。
- ちなみに、私はこれをご覧になってます皆さんと同じ”人間”です。
- ご案内の前に連絡事項です。
- ソードワールド1stは、1989年創刊のソードワールドRPG、1990年創刊のソードワールドRPG上級ルール分冊1・分冊2、1996年創刊のソードワールドRPG完全版、2004年創刊のソードワールドRPGベーシック、
- と、他のサプリメントが主体になっていまして、
- ソードワールド2.0は、《ラクシア》と言う世界ですので、フォーセリアと違い、種族も多種多様です。
- その多さにEsqlimaもてんやわんやだそうです。
- それでは「種族」をご案内いたしますわね。
- 先程触れましたが、私は”人間”で、マリエールもレイシュウも”人間”です。
- フォーセリアでは”人間”が一番多いです。
- 肉体的な特徴は皆さんと同じですが、徹底的な違いは”魔法が使えること”と、医学が発達していないために、平均寿命は”50年前後”である と言うことでしょう。
- ごく稀に、平均寿命を超える”人間”もいます。
- 冒険者は「冒険中に命を落とすことが多い」ので、一般市民よりも平均寿命は短いです。
- (私達の”ファーランド島”のメーナス以外の国は”国家の要人”の制約により、ある程度の技能レベル及び年齢に達すると、”冒険者をやめさせられる”制限があります)
- 脱線して申し訳ありません。
- 次は”亜人”のご案内です。
- ここに挙げる”亜人”は”冒険者として活躍する”種族です。
- まずは”ドワーフ”です。
- ”ドワーフ”はかつて妖精界の住人で、妖精族の一員でしたが、今では人間達の住むこの世界(物質界)に完全に馴染んでしまい、妖精界を行き来する術を失った種族で、生活ぶりはほぼ人間です。
- 彼らの身長は約120センチほどで、丸々と太っているか、筋骨隆々、鼻はだんご鼻です。
- 男性は長い顎鬚を生やしていますが、女性には髭が生えません。
- 髪と目の色は茶褐色から暗褐色、肌の色は茶色に近い色(色黒)です。
- 彼らには”暗視”能力があり、暗闇の中でも昼間と同じように見えます。
- また、手先が大変器用で、細工物や工芸品、鍛冶などの技術に長けています(一般技能”クラフトマン(職人)”、5レベルを最初に所得しています)
- また、彼らは部族意識が大変強く、部族内の規律を重んじます。
- 鍛冶の神である「ブラキ」を主神とする、大地の神々を信仰しています。
- 神の奇跡である”神聖魔法”を使うことができますが、”精霊魔法””古代語魔法”を使うことができません。
- 寿命は人間よりも長く、200歳程度です。
- 次は”グラスランナー”です。
- ”グラスランナー”は元々草原に住む妖精族の一員でした。
- しかし、好奇心が非常に強く、大半は妖精界を捨てて、人間社会の仲間入りをしました。
- 妖精界に帰る術……、と言う観点では、ドワーフと同じですね。
- 草原の妖精と呼ばれる彼らは、身長1メートル程で、良く人間の子供に間違えられます。
- 耳が若干尖っている以外は、本当に人間の子供と見分けが付きません。
- 彼らは基本的には”根無し草”で、1つの場所に定住する習慣がありません。子供を生み育てる時だけ定住し、子供が育つとまた旅に出ます。
- 彼らは多くても”家族単位”で放浪生活を送っています。部族と言う概念はありません。
- その性格は非常に明るく楽観的です。
- 神を信仰する習慣もなく、精霊や魔法の概念に捉われないため、いずれの魔法も使うことはできない(コモン・ルーン(共通語魔法)は別)ですが、それをも苦にせず、草原や小さな生き物、新しい見聞や冒険を好みます。
- 寿命は200歳程度です。
- 次は”エルフ”、行きましょう。
- ”エルフ”は森の妖精族の一員で、容姿の美しさと寿命が長いことが、人間の羨望の的となっている種族です。
- 彼らの特徴は”細長くて先端の尖った耳”ですね。
- 人間よりも少し背が低く、男女共に160センチくらいで、細身です。
- 体毛が薄く、男性でも髭が生えません。
- 色素が薄いので、髪の色は金髪や栗色の髪、銀髪が多く、肌も白に近い色、瞳は薄い青か薄い緑です。
- エルフと人間は種が近いので、子供を作ることができます。この子供をハーフエルフと呼びます。
- 彼らは森でエルフだけの集落を作り、非常に閉鎖的な生活をしています。
- 来る物も嫌がり、他社からの支配も嫌うため、非力ながら戦士の技能を持つ者もいます。
- よって冒険者のエルフは”変わり者”扱いされます。
- 神への信仰がないので”神聖魔法”は使えません。
- 寿命は1000年ほどですが、古代種である”ハイ・エルフ”は、ほぼ”不死”の存在で、”妖精界”に住んでいるために、”物質界”には滅多に姿を現しません。
- 次は、先程のエルフで触れた”ハーフエルフ”です。
- 人間とエルフの間に生まれる”ハーフエルフ”は、人間とエルフ両方の特徴を持ち合わせています。
- 耳は僅かに尖っていて、若干華奢で色白ですが、髭を生やすこともありますし、背丈も人間とあまり変わりません。
- 人間に育てられたか、エルフに育てられたかで生まれ持った技能や特性が変わります。
- エルフに育てられた場合はエルフ同様”神聖魔法”は使えません。
- ハーフエルフは人間よりは寿命が長く、200歳くらいまで生きます。
- ただ、ハーフエルフは人間社会からもエルフの集落からも除け者にされる傾向があります。
- 最後は”チェンジリング(取り替え子)”です。
- ハーフエルフは一代だけの混血ではなく、自由に子孫を残すことができ、その子は”人間””エルフ””ハーフエルフ”のいずれかになり、”クォーター”は生まれません。
- 今は”人間”でも、過去に”エルフ”か”ハーフエルフ”の血が混じっていれば、ごく稀に人間同士の親からも”隔世遺伝”でエルフやハーフエルフが生まれてくることがあります。
- これが”チェンジリング(取り替え子)”です。
- マークさんがそうらしいですね。
- マリエールから聞いた話だと、マークさんは人間の傭兵の家に生まれて、幼児期から傭兵として鍛えられたので、迫害に合うことはなかったらしいですが、それはマークさんの家の教育の賜物ですね。
- マークさんの生い立ちはごく稀で、”チェンジリング(取り替え子)”はハーフエルフ以上に迫害を受けます。
- かなり長くなって申し訳ありません。いかがだったでしょうか?
- これで「種族」のご案内は終わります。ご清聴(?)ありがとうございました。
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Commentary
解説
- エミルファが言ったとおり、「技能」の前に「種族」忘れてました(苦笑)
- 要するに、
- ”人間”は全部の”冒険者技能”及び”一般技能”を持てる(”生まれ表”による)
- ”ドワーフ”は”プリーストにはなれない”、生まれながらの”職人”である(クラフトマン技能5)
- ”グララン(グラスランナーの略)”は”コモン・ルーン(共通語魔法)”以外の”魔法”は使えない
- ”エルフ”も”プリーストにはなれない”、人間は種が近く子供を作ることができる
- ”ハーフエルフ”は”育ての親”で決まる、”チェンジリング(取り替え子)”も”育ての親”次第
- ……と言った所でしょうか。