SWORD WORLD RPG * Tutorial 1-3
いまさら寺子屋・ソードワールドRPG編
「技能」その3
- 皆様、お初にお目にかかります。
- オレリアン盗賊ギルドで幹部をしております、元魔術師のレイシュウと申します。
- 以後、お見知りおきを。
- 先の話で、マーク殿とマリエールが、ソードワールド1stの”冒険者技能”のうち6つ、ファイター、レンジャー、バード、セージ、ソーサラー、シャーマンについて説明をしていたと思いますが、
- 私もそれに習い、残りの2つ、プリースト技能と各神、シーフ技能を説明させて頂きます。
- なお、ソードワールド1stは、1989年創刊のソードワールドRPG、1990年創刊のソードワールドRPG上級ルール分冊1・分冊2、1996年創刊のソードワールドRPG完全版、2004年創刊のソードワールドRPGベーシックと、他のサプリメントなどを参照しております。
- 比較新しく創刊されているソードワールド2.0は、こちらのフォーセリアとは全く異なる世界、《ラクシア》と呼ばれる世界での冒険となっているため、Esqlimaも「追いつくのが大変だ」と嘆いております。
- 余談が長くなりました、そろそろ本題に入りましょう。
- 参考になるかはわかりませんが、私のキャラクターシートをご覧ください。
- 技能の欄に、セージ、レベル6、ソーサラー、レベル7、プリースト(ラーダ)、レベル1、ファイター、レベル1、シーフ、レベル4、……自分で言うのも何ですが器用貧乏ですね(苦笑)
- 生まれ表については、マリエールの説明で概ね合っているので、ここでは説明を省きます。
- 私の生まれ表も、マリエールと同じ”学者”になります。
- マリエールは西部諸国リファール、私はアレクラスト大陸エレミア、一言で”学者”と言っても、西方と東方では隔たりがあります。
- それでは、技能の説明を、まずはプリースト(神官)技能です。
- プリーストは”神の代理人”として力を行使する者、またはその技能をそう呼んでいます。
- その起源は、世界にただ1人の巨人のみが存在していた、古代カストゥール王国より遥か昔の、神話の時代。
- その巨人が死を迎えようとした時に、孤独に悲しみ、憤る心が炎となって、そこから神々が生まれた、と伝えられています。
- 巨人の右足は戦の神マイリー、左足は商売の神チャ・ザ、頭は知識の神ラーダ、胴体からは大地母神マーファ、善なる左腕から光の至高神ファリス、 そして、邪悪なる右腕から暗黒神ファラリス、あと、上記の六大神より力の劣る神々が、巨人の体の一部を受け継いで生まれてきました。
- 神々は、肉体を持つもの……つまり私達の世界である「物質界」には関わることはできませんが、神の代理人である神官・司祭の祈りを聞き、「神聖語」という魔法の力を貸し与えることで「物質界」での関わりを保っているようです。
- 私の生まれ表は”学者”ですが、独り立ちの後、2年ほどオレリアンのラーダ神殿に身を於いていましたので、プリースト技能はそこで身に付いた、 と言うことになります。
- 冒険者以外のプリーストは、その神々の教えを説くために神殿を作り、布教しています。
- オレリアンには、国教であるラーダ、その神殿が一番規模が大きく、次いで、チャ・ザ、マーファ、ファリス、マイリーの神殿があります。
- ファラリスの神殿はありませんが、秘密裏に活動している団体がいることを、私と私の部下が突き止めています。
- 技能の紹介の最後は、シーフ(盗賊)技能、現在の私の本職がこれに当たります。
- シーフ技能は、スリや鍵空け、罠の解除、忍び足など、”屋内””対人間””人為的に作られたもの”に役立つ技能です。
- レンジャー技能が”屋外”の専門職なら、シーフ技能は”屋内”の専門職であり、遺跡探索が多いパーティにとって、一番役に立つ技能になります。
- 用心深いパーティなら、シーフがメインのを1人、サブのシーフをもう1人、とシーフ技能を2人体制で持ってくる、と言う場合もあります。
- なので、小説「いつか、君だけのための歌を」のその2で、シーフ技能の有る無しで、遺跡から脱出できない、と言う危機もあるので、最低でも1人はシーフ技能を持った方が良いでしょう。
- シーフは、ファイターとは全く違う戦い方をする技能です。
- 重い武器や鎧を装備することができない代わりに、動きを妨げられない軽い武器や鎧を使いこなし、身軽な動きで相手を翻弄し、素早く急所を狙い打つ。
- 形は違えど、ファイターと何ら遜色のないダメージを与えることができるのです。
- オレリアン盗賊ギルドは暗語で”通り”と呼ばれています。
- ”不沈陽(しずまず)通り”と呼ばれる一角が、ギルドの本部になっているからです。ちなみに、魔術師ギルドは建造物の見た目から、暗語で”塔”と呼ばれています。
- なお、盗賊ギルドには徴収金の制度があり、他ギルドより高い金額を、盗賊ギルドに納めないとなりません。
- 徴収金を収めないもぐりのシーフは、新しい罠や鍵、毒物などを教えてもらえない、ギルドが斡旋する仕事を請けることができない、徴収金未納の犯罪者として命を狙われる場合もあります。
- オレリアン盗賊ギルドは徴収金の金額が非常に高く、所属しているシーフは年間の収入の半分か、もしくは年4000ガメルの、どちらか金額の高い方を収めなければならず、”駆け出し”のシーフにとっては非常に厳しいです(他の国は、年間の収入の1割か、年500ガメル)
- ちなみに私は昨年5000ガメル払っています。
- ……すっかり長くなりましたね? しかも、「技能」以外のことにも触れているし。
- とりあえず「技能」については、これで一度幕を引かせて頂きます。
- 後日、”一般技能”についても補足説明ができれば良いかと思いますが、どうぞ期待せずに、気長にお待ちくださいね?
- それでは、この辺で。
- レイシュウ・ツィエンがお送り致しました。
»Next
Commentary
解説
- 難産と思われたこの、その3。
- レイシュウの口調を思い返してみたら、堰を切ったように溢れ出て、止まらなかったです。
- 彼も言ってますね、「技能以外にも触れてる」って(苦笑)
- その「技能以外」を半分くらい、丸ごと削ってもこの量なので(汗)
- さて、彼も言ってますが「技能」と言うか「冒険者技能」はこれで終わりにします。
- え? ダークプリースト(暗黒司祭)とドラゴンプリースト(竜司祭)、一般技能は? って?
- 一般技能はともかく、上の司祭2種類はNPC専門ですので、こちらに起こすのはどうかと……。