幻想少年録
第2話
- 目覚めると俺は浮いていて、流されているようだった。
- 右手には長い何かを握り締めていた、さっきの大剣なのだろうか?
- それにしても、この大剣?? なぜ浮いているのだろうか?
- さっき引きずったあの重さを全く感じられない、あの重さなら俺も水の底に引きずり込まれるはずだ。
- それよりも、なぜ俺は流されているのだろうか?
- 流れがあるということは、さっきの湖ではないのだろうか? 川とか……?
- そんな疑問の後、俺はもっと重要な、しかも危機的状況に気が付いてしまった。
- 潜ることは得意だが、浮くこと泳ぐことはからっきしだった、ということに……!
- とっさに思いついた、学校のプールの授業の時……。
- ザラウ「この大剣をビート板代わりに……」
- 大剣を引き寄せて浮こうとしたが、大剣にもそこまでの浮力はなく、一緒に沈み出した。
- ザラウ「オワタ\(^o^)/」
- なす術もなく、水の底に……。
- --------ザバアァッ!
- 何が起こったのかわからなかった。
- 次の瞬間、水の中から引き上げられたことだけはわかった。
- ザラウ「???」
- ???「お前大丈夫か?」
- 少女の声だった(さっきのとは全く違う)
- 顔を上げると、片側だけおさげにした金髪に、白いリボンがついた黒い三角帽に、黒のドレスに白いエプロン、そして左手には少女の身の丈ほどの竹ぼうきを持っていた。
- ザラウ「……魔女?」
- ???「魔女言うな(怒)」
- ザラウ「魔女じゃん」
- ???「魔女じゃないぜ! こう見えてれっきとした魔法使いだぜ!」
- --------ぽかーん。
- ???「お前どこから来たんだぜ? 物騒な代物なんか持って……」
- ザラウ「……」
- ここがどこなのかわからないのに、答えられる訳がない。
- ???「まあ良いぜ! 私は霧雨 魔理沙!」
- 魔理沙「良いから着いて来い!」
- 魔理沙と名乗った少女に左腕を掴まれて、引きずられるがままの俺だった。